奈良井宿

木曽路に残された本物の宿場町の輝き

奈良井宿(ならいじゅく)は、長野県塩尻市にある中山道34番目の宿場町です。約1kmにわたり、江戸時代から明治時代の建物が軒を連ね、重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。木曽路11宿のうち江戸側から数えて2番目の最も標高が高い宿場町です。かつては、多くの旅人で栄え「奈良井千軒」といわれました。
2階を1階よりせり出した出梁(だしばり)造りの建物が軒を寄せ合って並び、江戸時代の宿場町そのものの町並みを見せています。電柱は移設し、自動販売機も撤去し、郵便局などの公共建築物だけではなく、スーパーなどの商店まで伝統的建物の中に納まっており、町並保存の徹底のほどがうかがえます。旅館として営業している伝統建築もあり、「御宿伊勢屋」は人気があります。数軒ある手打蕎麦屋も魅力的です。
上町と中町の境には「鍵の手」と呼ばれるクランク状の道路があり、有事の際、侵入者の見通しが効かないように仕組まれた遺構です。
6カ所にある水場は、いずれも石造りの桶に大量の苔が付いて、街道の歴史を感じさせてくれます。
土産物屋では、おやき、五平餅、ほう葉もちなどの伝統食品や、木曽漆器、ヒノキ材で造る曲物(まげもの)などの伝統工芸品が扱われています。
国道19号線沿いの道の駅の広い駐車場から宿場町に入る時に通る「木曽の大橋」は、木造の太鼓橋で近年造られたものですが、宿場町の演出に一役買っています。

特記事項

京側の次の宿場町藪原までは、標高約1200mの鳥居峠越えのハイキングコースが整備されています。約3時間のコースです。

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